近年、進化の速度を速めるエレクトロニクス業界で、今では指先に乗るほどの小さなチップ部品の開発が情報化社会を進化させています。その中でもチップ抵抗器は、電子回路を構成するのに欠かせない基本電子部品です。
当社のアルミナセラミックスは、電気的・熱的に優れた高純度アルミナ原材料を使用し、高度な加工技術により優れた寸法精度と分割性を実現しております。
その他のアルミナセラミックス製品におきましても、用途に応じた高純度アルミナ原料を使用し、安定した品質と優れた特性を維持しつつ、厳しいチェック体制のもと生産を行っております。
一般的に広く認知されている「アルミナセラミックス」は、当社品名『KA6シリーズ』に該当します(KA6、KA62、KA6-470。アルミナ純度=96%~97%)。
ラインナップより、用途に応じたものをお選びいただけます。
当社のアルミナセラミックス基板は、多くの電子デバイスに利用され、電子機器・通信機器から車載用途や産業機器などに幅広く利用されています。
汎用的に用いられる「金型成型加工」や高寸法精度に適した「レーザー加工」などご要望に応じた加工に対応致します。
詳しくは「当社技術の紹介:高精度金型プレス加工技術」も併せてご覧ください。
金型成形により分割用スリット溝を形成することで個片分割加工が可能になります。
最小サイズは0.6mm×0.3mmまで可能です。
積層加工(ラミネート加工)によりセラミックス基板の厚板化が実現できます。
上記写真は、1mm厚に塗工成形したグリーンシートを2枚積層させた後、焼成加工して作られた2mm厚のセラミックス基板です。
レーザー加工を用いることにより、高寸法精度の形状加工が可能となります。
微細な穴加工(最小 Φ0.05mm)が可能です。
標準品 | |||||
規格 | ユニツト寸法(mm) | 外形寸法(mm) | 厚み(mm) | 備考 | |
0603 | 0.58×0.28 | 60.0×49.5 | 0.20 | 穴あり | |
1005 | 0.95×0.48 | 60.0×49.5 | 0.28 | ||
1608 | 1.50×0.80 | 70.0×60.0 | 0.38 | ||
2125 | 1.95×1.20 | 70.0×60.0 | 0.47 | ||
3210 | 3.00×1.50 | 70.0×60.0 | 0.47 | ||
多連 | 1005×2 | 1.00×0.95 | 60.0×49.5 | 0.28 | 穴あり |
1005×4 | 2.00×0.95 | 60.0×49.5 | 0.38 | 穴あり | |
1608×4 | 3.20×1.50 | 60.0×49.5 | 0.47 | 穴あり | |
セミカスタム | |||||
ユニツト寸法(mm) | 外形寸法(mm) | 厚み(mm) | 備考 | ||
別途打合せ | 190×190 | 0.1~1.0 |
アルミナ基板の標準特性
材質規格項目 | 単位 | アルミナセラミックス | |
KA-6 | KA-9 | ||
主成分純度 | % | AL2O3 96.0% | AL2O3 99.6% |
吸水率 | % | 0.01以下 | 0.01以下 |
比重 | g/cm3 | 3.65~3.80 | 3.90以上 |
表面粗さ | μm | Ra≦0.5 | Ra≦0.1 |
ビッカーズ硬度 | GPa | ― | ― |
線膨張係数 (40~800℃) | 10-6/℃ | 7~8 | 6~7 |
熱伝導度(25℃) | W/(m・K) | 25 | 27 |
抗折(曲げ)強度 | MPa | 290以上 | 350以上 |
絶縁破壊 | KV/mm | 15以上 | 29以上 |
体積抵抗率(25℃) | Ω・cm | 1.0x1014以上 | 1.0x1015以上 |
誘電率 | (1MHz) | 9 | 10 |
誘電正接 | (1MHz) | 0.0004以下 | 0.0005以下 |